ドライアイ
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- こんな症状ありませんか?
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ドライアイは眼表面が涙液で十分に覆われないため,眼球が乾燥し,眼球表面に傷がついたり,瞬目(まばたき)の時に眼瞼との摩擦が増え,様々な症状を来します。近年ドライアイは増加しており、その数はおよそ数千万人とも言われています。原因は多岐にわたります。
- 乾燥した環境(エアコン・車・飛行機)
- まばたきの減少(パソコン・スマートフォン)
- コンタクトレンズ
- 加齢
- ストレス
- 目がかゆい。
- 目が疲れやすい。
- 乾いた感じがある。
- ショボショボする。ゴロゴロする。
- 眼が開けにくい
- 光がまぶしく感じる。
- かすんで見える。なんとなく見にくい
- 涙が出る。充血しやすい。目やにが出る。
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- 涙の働き
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- 1.眼の乾燥防止
- 2.眼の洗浄・殺菌作用
- 3.眼の栄養補給
- 4.正確な像を結ぶため眼球表面を滑らかに保つ
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- 涙は目を守る大切なバリア
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○ 涙は7/1000ミリの薄い膜
○ 涙は水が主成分とする3層の構造
『油層』『水層』『膜型ムチン層』
・油層は鮮明な像を結ぶように,表面を滑らかに保つ
・ムチンは眼表面に涙をなじませ,保持する(水濡れ性)
眼瞼と眼球が接してる部に貯まっている涙液(メニスカス)が瞬目で眼球表面に塗りつけられます。角膜表面は撥水性なので,涙液が眼表面になじませるように,眼表面はムチンで覆われています。膜型ムチンは角膜上皮と結合しており,眼表面の水濡れ性を保っています。水層内には分泌型ムチンが溶けており,涙液を保持・安定させています。 さらに涙液がすぐに蒸発しないように涙液の表面は油で覆われており,涙液表面を滑らかに保っています。油層は眼瞼縁にあるマイボーム腺から分泌されます。
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○ 涙は7/1000ミリの薄い膜
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- 正常な目(安定した涙)
- 目の表面が滑らかで刺激もなく、物もくっきりと見えます。
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- ドライアイ(不安定な涙)
- 涙液が眼表面になじまないため不安定 ・涙液の厚みが均一でないため,見え方 が悪い ・眼表面を保護できないので,角膜に傷がつく ・まばたきの時に抵抗がある
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- ドライアイは涙と粘液の病気
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○ 眼表面を覆う涙液が不安定・不足
→異物感(ゴロゴロ・ショボショボ)
○ 眼球表面が滑らでない→目がかすむ
○ 瞬目(まばたき)の時の抵抗が増加
○ 眼表面に傷 → 眼痛
○ 代償性に涙液分泌増加・頻回の瞬目
ドライアイは眼球表面が涙液で十分に覆われず眼球が乾燥する状態で,涙液分泌が減少して起こることもありますが,眼表面の水濡れ性が低下するため涙液が不安定となり,眼表面の涙液が不足するタイプが大部分です。
涙液を角膜表面に保持する機構のどこが悪くてもドライアイは生じ,原因が複合していることも多く,一旦ドライアイが生じると眼表面の粘膜が障害され,悪循環に陥ります。
眼球の表面を覆っている涙液が不安定となれば瞬目(まばたき)の時の抵抗が増加するため異物感(ゴロゴロ・ショボショボ)を来たし,また眼球表面が滑らでないため,視力障害(目がかすむ)や眼精疲労を来します。
眼表面の涙液は不安定で,不足していますが,涙の分泌が必ずも減っているわけではありません。むしろ表面の涙液の不足を代償するため,涙の分泌が増えていることもおおく,典型的には「涙が出るのに,眼が乾く」という症状になります。
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- ドライアイの治療法
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ドライアイの治療は基本的には点眼です。多くのドライアイは角膜上の涙液が少なくても涙液の全体量が減っていることは少ないので,涙液を引きつけるヒアルロン酸の点眼もしくは涙液を角膜になじます成分(ムチン)の分泌量を増やす薬が基本となります。必要に応じて人工涙液を追加します。 重症の場合は,涙液の排出を減らす目的で涙点にプラグを挿入します
目のお悩み、ご相談は是非 萩原眼科クリニックまでお越しください。
TEL:06-6411-5853