早期発見が失明を防ぐ!緑内障の早期発見の重要性
目の病気・症状

緑内障は眼圧があがり視神経が圧迫されることが原因で、視力や視野に障害が引き起こされる病気です。

初期は異常に気付かないことが多く、異常に気づいたときにはかなり進行していた方も少なくありません。
緑内障が進行するにしたがい視野が狭くなり、視力が低下して最終的に失明に至ることもあります。

現在、傷害された視神経を回復する治療法はありませんが、早期発見することで進行を遅らせ失明を防げる可能性が高くなります。
そのため、緑内障は早期発見することが大切な病気です。

この記事では緑内障を発症しやすい年代や注意すべき症状、早期発見に必要な検査などをご紹介します。視野が狭くなったり


緑内障になりやすい年代



日本緑内障学会の調査によると、40代で2.2%、50代で2.9%、60代で6.3%、70代で10.5%、80代以上で11.4%の方が緑内障を発症していたという結果になったそうです。この調査結果より、緑内障は年齢をとるにしたがい発症しやすくなるといえるでしょう。

40歳を境に、緑内障の発症率が高くなるといわれているので、40歳になったら定期的に緑内障の検査を受けることをおすすめします。

また、緑内障は年齢以外にも危険因子といわれている要素があります。40歳以下の方でもご紹介する危険因子を持っている方は、注意したほうがよいでしょう。

■年齢以外に緑内障を発症しやすい人の特徴
・家族や親族に緑内障を発症した人がいる方
・糖尿病や高血圧、低血圧を患っている方
・冷え性の方
・睡眠時無効乳症候群の方
・強度の近視の方
・偏頭痛持ちの方


参考文献:https://www.ryokunaisho.jp/general/ekigaku/tajimi.html 「日本緑内障学会」



こんな症状があったら要注意

緑内障の初期の段階では、ほとんど自覚症状がありません。
片目に症状が現れてももう片方の目で補うことで、症状を自覚できないことが多いです。
また、ほとんどの緑内障が非常にゆっくり進行していくことも、視界が狭くなっていることに気づかない原因といえるでしょう。

■注意すべき症状
緑内障の注意すべき症状をご紹介します。

・片方の目を閉じて見たとき、左右の目で視界が異なる
・視界の隅が欠けて見える
・片側の目を閉じると、鼻側が見えない(見えにくい)
・目の奥がガンガン痛む
・急にかすんで見えるようになった
・急激に視力が落ちた
・目や頭が傷む

このような症状が現れたら必ず緑内障というわけではありませんが、緑内障である可能性があるため、出来るだけ早く眼科に受診しにいきましょう。



早期発見の為に必要な検査



緑内障の早期発見には、眼圧検査、眼底検査、視野検査などが必要です。主な4つの検査を簡単に説明します。

●眼圧検査
緑内障は眼圧があがることが原因で発症する病気であるため、眼圧を測定しなければいけません。

眼球に接触せずに眼圧が測定できるノンコンタクト・トノメーター&レフラクトメーターなどを使って検査をします。眼圧が正常値よりも低いからといって緑内障というわけではありません。

●隅角検査
緑内障は、虹彩と角膜の付け根から眼球壁内を通って水が排出される隅角の広さや異常を調べる検査です。隅角が開いている場合は「開放隅角緑内障」、狭い場合は「閉塞隅角緑内障」と種類がわかります。

●眼底検査
眼に光を当てて視神経がどのぐらい傷害されているのかを調べる検査です。視神経が眼球から出ていく部分に小さなくぼみがあり、緑内障だとこのくぼみの大きさや形を確認することで、視神経の傷害度を知ることができます。

眼圧が正常であるのに発症する「正常圧緑内障」の早期発見に利用されています。OCT&眼底カメラを使って検査すれば、緑内障の早期発見に役立ちます。

●視野検査
緑内障になると、視界が狭くなるので、視野の範囲を調べることで緑内障の進行度がわかる検査です。

ハンフリー自動視野計やゴールドマン視野計を使って検査すれば緑内障を早期発見しやすくなります。

定期的に眼科での検査を

日本で失明する一番の原因になっている緑内障。初期は異常に気づかないことが多く、気づいたときにはかなり進行している方は少なくありません。

そのため緑内障を早期発見したい方は、眼に異常を感じなくても定期的に検査を受けることが大切です。

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