最近、まぶたが重く目が開けづらくなったという方はいませんか?
眼瞼下垂の可能性があります。
そのままで放っておくと、目つきが悪くなる、おでこにしわができる、肩こりや頭痛になってしまうかもしれません。
ここでは、眼瞼下垂の症状や原因、手術内容などについてご紹介します。まぶたの不調を感じている方は、参考にしてください。
こんな症状はありませんか?
・まぶたが重い
・まぶたが下がっている
・目が開けにくい
・上の方の視界が狭くなった
・おでこのしわが増えてきている
・目を開けるとき眉毛が吊り上がってしまう
・人から眠そうだと言われるようになった
・肩こり、頭痛を感じるようになった
・左右の目の開き具合に差がある
・ハードコンタクトレンズを10年以上使い続けている
このような症状が現れている方は、眼瞼下垂の可能性があります。出来るだけ早く眼科医院に行き医師に相談することをおすすめします。
まぶたが下がる原因
・まぶたを上げる筋肉(上眼瞼挙筋)の異常
・まぶたを上げる腱膜(眼瞼挙筋腱膜)の異常
・まぶたを上げる神経(動眼神経)の異常
・まぶたの皮膚のたるみ
まぶたが下がる原因で最も多いのが、腱膜に異常があるものです。
まぶたを上げるときに関係する腱膜が、加齢や目の手術後、ハードコンタクトレンズの長期使用、などによって伸びてしまうと、まぶたが思うように上がらなくなってしまいます。生まれつきまぶたを上げる腱膜に異常がある方もいます。
こんな方は保険適応で手術が可能です
まぶたが下がることで日常生活に支障をきたしている場合は、保険適応での手術が可能です。
あくまでも機能改善を目的としているため、仕上がりに対して強い希望やこだわりがある方は、保険適応外で自費での手術となります。
同じ症状でも診察した医師によって、保険が適用されるか適用されないかが異なっていることもあり得るので、ひとつのクリニックで保険治療を断られても諦めずに他のクリニックでも診てもらいましょう。
保険適応となる具体的な例をご紹介します。
・まぶたが下がっていることで視界が狭くなっている
・自分で思うようにまぶたが開けられない
・まぶたが下がっていることが原因で、慢性的な肩こり、頭痛、目の疲れなどで困っている
・まぶたが下がっていることで日常生活に支障をきたしている
あらかじめ基準を定めておいて、上眼瞼挙筋の筋力検査やまぶたの開き具合検査を行って保険適用できるか判断しているクリニックもあります。
まぶた手術の内容とは
まぶたの手術は日帰りで受けることができます。手術の内容や注意事項をご紹介します。
■まぶたの手術の内容
まぶたの手術は大きく分けると、伸びてしまった腱膜を調整する(眼瞼挙筋短縮術)と余っているまぶたの皮膚を切除する(眼瞼余剰皮膚切除術)です。
・眼瞼挙筋短縮術
伸びてしまった腱膜を瞼板からはがして、一部を切り取って短くしてから瞼板に縫合する方法です。
まぶたの皮膚側から眼瞼挙筋にアプローチする経皮法と結膜側からアプローチする結膜法があります。
手術時間は片目で30分~1時間です。
・眼瞼余剰皮膚切除術
余って垂れ下がっている皮膚と皮下組織、眼輪筋、脂肪組織を切除する方法です。二重まぶたのライン上や眉毛の下のラインを切開する方法をとると切開線が目立ちにくくなります。
手術時間は片目で30分~1時間です
他にもまぶたを上げる筋肉がかなり弱くなっているケースでは、おでこの筋肉を移植する手術などが行われています。
■まぶたの手術を受けるときの注意事項
・手術翌日、経過観察のために来院してください
・洗顔やメイクを手術当日は控えてください
・完全に腫れが引くのに2~3ヶ月かかることが多いです
・手術後はまぶたが腫れるため、サングラスや帽子などを持参することをおすすめします
・手術後1ヶ月はまぶたをこすり過ぎないようにしてください
・手術当日は公共交通機関で来院するか、帰り運転してくれる付き添いの方と一緒に来院ください