ブルーライトカット眼鏡は推奨されない。近視進行を促進しうる。~眼科学会・眼科医会・近視学会・弱視斜視学会・小児眼科学会の公式見解
目の病気・症状
4/14に日本眼科学会・眼科医会・近視学会・弱視斜視学会・日本小児眼科学会・視能訓練士協会の連名で小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見と題する公式な見解が出されました。https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/PDF/20210414_bluelight.pdf?TabModule796=0
・太陽光はブルーライトを豊富に含んでいますが,液晶画面からのブルーライトは曇天時の自然光よりもはるかに少なく,眼に有害であるデーターはありません。さらに太陽光は近視の進行の抑制に重要であることは以前より知られており,近年ブルーライトと呼ばれる短波長が特に重要なことが分かってきました。国家プロジェクトとして小児の屋外での過ごす十分な時間を確保し,近視の減少に成功している国も増えてきています。ブルーライトカット眼鏡は近視進行の促進し得るため,特に小児での装用は推奨されません。
・太陽光はを適度に浴びることが心身を健康に保つため極めて有用ですが,ブルーライトは体内時計に関与し網膜を介して覚醒を促すホルモンの分泌を亢進するため,夕方以降に大量のブルーライトを浴びることは睡眠障害を来す可能性があり,夕方以降にブルーライトカット眼鏡を装用することは無意味ではないと考えられます。



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